桃染蝶

温かいのは

生きてる、証・・・

芽衣子が死んだあの日

握り締めた、芽衣子の
手は、冷たくて

死んでしまった事を
俺に知らしめた。

握り締めても握り返す事
もなく

悲しい・・・

俺の手を握り締めるおまえ
の前に、俺はひざま付き
この腕に、おまえを抱く。

「・・・お兄さん?」

「俺じゃ、ダメか?」

「・・・・・・」

静寂の中、おまえは言う。

「また、冗談ですかぁ?
 
 もう・・・」

「冗談じゃねえよ

 俺は本気だ

 初めて会った時から
 俺はおまえに惹かれてた」