桃染蝶

「私の考えは、おかしい?」

「ああ、地獄でも楽しいなら
 こっちの世界の方が
 もっと楽しんじゃねえの?」

おまえは、ハッと何かに気づく

「おまえは、いったい
 何を悩んでる?
 
 おまえは、もう子供と二人で
 生きていく道を決めている

 そこが、天国でも地獄でも
 この世でも・・・」

おまえは、やっとわれに返り
その場に膝を付き、動けずに
震えてる。

「立てるか?」

俺の差し出した手をおまえは
両手でギュッと握り締め
俺の足元に顔を埋め、俺に
纏わり付く。

「お兄さん

 ごめんなさい
 
 怖くて、立てません」

「おまえの手、温けぇ」