どうしようもない想い・・・

俺を、おまえを、全てを

狂わせる・・・

ガシャーン

バリバリバリ

ガシャーン・・・

ありったけの食器を床に
投げつけていく沙織。

「サオリ、やめろ」

お皿を持ち、高く手を掲げる
沙織の腕を掴む、正二。

「触らないでよ
 
 どうせ結婚しないなら
 こんなもの
 必要無いでしょう?
 
 これも、これもイラない」

「ほらっ、もうやめろ
 腹にさわる・・・」

「いいんじゃないの?
 
 いなくなった方が
 あなたには好都合・・・」

パチン・・・

沙織の頬を打つ、正二。