桃染蝶

「夢じゃないよ
 
 本当だよ」

貴方は、私を抱きあげ
大きなベッドに運んでくれた。

覆い被さる、貴方に言うの。

「ショウ、愛してる」

貴方の瞳が薄らと輝いた。

貴方は、届かない想いに
嘆き悲しむ私をずっと傍で
見つめ、愛してくれていた。

「カヤコ
 
 ずっと
 おまえが好きだった

 おまえを愛してる」

はあ、もうこれでいつ人生
の幕を降ろしてもいいよ。

乱れるシーツに裸の二つの
体を委ね、縺れ合い絡み合う。

密着する互いの体温に火照る
体、汗に塗れ、この夜に漂う。

義兄と義妹

禁断の甘い時間・・・