それから、数週間・・・

今夜も、お店の営業は終了。

開くドア・・・

Closeの札をドアノブに
吊るしながら花夜子は遠く
ある人の姿を探す。

人気のない、暗く長い道が
続くだけ。

ドアを閉め店内から鍵を掛けた
花夜子は、お店の片づけをする

「カヤちゃん
 
 一杯どう?
 
 おいしいお酒、お客様に
 頂いたの
 
 一緒に飲みましょう」

「はい」

お酒を飲み進めていく、二人。

「ママ、体
 大丈夫なんですか?」

「何、肝臓?
 平気、平気・・・」