男達の世界に、女である私は
立ち入る事はできない。

ただ、何事もなければ貴方に
逢う事ができる。

私は、貴方の無事を願う
しかない。

お兄ちゃん・・・

私は今、ハッと自分の本当の
想いに気がついた。

願ったのは、一夜の無事では
なく、正二・・・

私の胸は、狂おしい程に熱く

そして、苦しい。

『イチヤ・・・

 貴方さえ在れば

 私は、他に何もいらない』

はずだった世界が

そうでなくなる・・・