「どうもしないわ

 今のお店、簡単には
 辞められないわ

 行く宛てのない家出少女を
 優しく引き受けてくれた
 ママには恩があるの・・・」

「恩ねぇ? 
 
 金儲けの為に、おまえが
 必要だっただけじゃねえの
 
 綺麗なおまえが・・・」

花夜子の首筋に口づける会澤。

「いってくるわ
 
 組長さん
 これだけは言っておくわ

 私の世界に、これ以上
 足を踏み入れないで
 
 子分に後を着けさせる
 ような真似はやめて
 大人しくしていて下さい」

会澤を睨みつける、花夜子。

「ああ、わかってる

 俺も忙しくなる
 そんな暇ねえわ」