「捨てても構わない

 カヤコ
 おまえが手に入るなら」

真剣な男の、その眼差しを
私は怖いと思った。

遊びが遊びでなくなる時・・・

「バカな、事
 言わないで下さい
 
 子供を捨てるだなんて
 貴方って、ひどい男ね」

花夜子を後ろから抱きしめる
会澤。

「軽蔑、しろよ?
 
 それでも
 おまえが欲しい」

私に覆い被さる男の愛情に

息苦しさを感じる私・・・

「私は、貴方を愛してない」

「それでも、いいさ」

それから、会澤は自宅に戻る
事はなく、この部屋にずっと
居座ってる。