「何、何の話かしら?

 カヤちゃん
 表で彼に会ったわよ」

ママと一緒に現れたのは
正二だった。

「お(にいちゃん)・・・
 ショウさん
 いらしてたんですか?」

「おう」

「ありがとう
 もう、ここはいいわ
 
 彼についてあげて」

「はい・・・」

時代と共に改装されたお店の
内装。

座り心地のいいソファーに
深く腰掛ける正二。

「随分と羽振りが
 よろしいようで・・・」

正二の手首にぶら下がった
時計は有名ブランド品。

着ているスーツも何もかも
最高級の品ばかり。