「彼氏じゃないけど
 
 男ならいますよ」

「そう、なの?」

「私、彼以外の男に
 本気にはならないので」

「彼?って
 好きな人がいるの?」

「・・・・・・」

「秘密なのね」

そう、私の愛は秘密。

知ってるくせに、愛する男は
知らないふりを続け、私の愛
に答えられないからと、私の
存在を消す。

『寝言でカヤと貴女の
 名前を呼ぶ事があって
 ・・・』

寝言でなく、呼んでほしい。

彼女にではなく、私に呼んで。

愛しいその声で・・・

TearDrop

瞳から溢れ零れるは

ひとしずくの涙。