秘密のMelo♪y⑤*NY編*


――真裕サイド――


『じゃあまたね、マヒロ』


笑顔でばいばいと手を振ってくれるメイリーに、遠慮がちに頷いて口元を緩めた。

みんなにとても心配かけてるし、こうして毎日来てくれるのは嬉しい。

だけど……。


考え込みながら、もそっと布団から足を出す。

暖房がしっかり効いてはいるものの、やっぱり温かな布団から出るとぶるっと体が震える。

それでもカラカラと窓をゆっくり開け、空を見上げた。

この頃の日課になっている。


人は、死ぬと空に還るというから。

星になる…とも表現するじゃない?

だから、空を眺めてると、かっくんの近くに…少しでも近くに行けるんじゃないかって、思って。

思わず右手を伸ばしてしまう。



ねえ、かっくん…。

あなたは本当に逝ってしまったの?

本当に……あなたはそこにいるの?

もう、会うことはできないの…?

どうして…?



「…真裕、冷えるから閉めなさい」


「……ううん」


「……まったく…」


冷たい風が、頬を切りつける。

背筋を走るしびれるような寒さが、全てを現実だと物語っていた。



―ポン…



あたしの肩にショールをかけた父様は、なにも言わず、ただ、あたしの頭に手を乗せた。