秘密のMelo♪y⑤*NY編*


「これから心療内科の先生と色々相談するそうだが、お前には少し無理をさせるかもしれん」


「……でも…」


「分かっている。だがそれは大丈夫だ。先生も、そこはちゃんと配慮してくださる。心配するな」


「……」


なにやら俺達には分からない会話だったが、今そこは突っ込んでいる空気ではない。

それにそんなことを気にしている暇などないしな。


「それでだ」


「……」


「気になる点がいくつかあった。それがひょっとしたら、お前次第で解決するやもしれんのだ。重荷かもしれんが、どうか受け止めてくれよ」


「…………」


黙り込む真裕の背中を見つめながら思った。


気になる点…。それは恐らく、俺も蓮二も感じていた疑問だろう。

小さなことかもしれないが。

掘り返し過ぎかもしれないが。

それでもどうしても、人がいなかったらしいというのが気になる。

真裕に聞いた話でも、やはり周りに人がいなかったと言うしな。

それはどう考えても作為的なものを感じずにはいられない。

そして夢に出てくるという、ただ一人の第三者。

関係ないと……言えるか?

そいつは恐らく、花梨の言っていた声の持ち主。

その声がした直後に大きな音がして電話が切れ、数秒後にはあの大爆発…。

やはりどう考えても無関係ではない。


…まあ…。

いくら考えたところでそれまでだ。

結論は出ない。

真裕に……真裕の記憶に頼るしかねェな…。