『って……なにやってんだマヒロ…』
「……え?」
え? …じゃあるか。
お前ホントなにやってんだ?
「…どうしたのアッシュ(達)」
『略されたΣ』
『アッシュが略されるならともかく、あたし達が略された!』
『どういう意味だハディコラ!』
「どうしたはこっちの台詞だマヒロ。こっち来いよコラ」
いがみ合うアッシュとハディを押しのけて、きょとんと俺達を振り返る真裕に手招きをした。
なんせあいつは、窓に身を乗り出して今にも落ちそうな格好してやがったんだからな。
「どうして?」
「どうしてじゃあるかよ」
「…………シュンのばか」
「バカでもアホでもいいからやめな危ねェ。第一このくそ寒いのに風邪ひくぞ?」
ほら、とまた手招きをしながら呼ぶと、渋々といった表情でベッドに戻る真裕。
気のせいか、唇を尖らせているようにも思えた。
一体何がしたかったってんだよ。
なにもんないじけることねェだろうに。
『なあマヒロはどう思う!?』
「……なにが」
『絶対悪いのこいつだよな! な?』
「知らない」
『冷たっ!?』

