きゅっと唇を噛んで俯いたあたしを察知したのか、りんりんが妙に明るい声で言った。
「大丈夫よ! なんとか連れてきてもらうの。あの子達も、まおと会えたら元気出ると思うわ」
「琥珀達に会えるの?」
「ええ! 絶対」
「本当…?」
「うんっ。約束するわ」
そう言って、小指を立てて左手を差し出してくるりんりん。
「…?」
なんのことだか分からずに、思わず首を傾げた。
「約束よ約束。知らない?」
ぶんぶんっと首を左右に振る。
約束…が小指?
「ほら、まおも」
ひたすらきょとんとするあたしの右手を取り、小指を絡めるりんりん。
「ね!」
そして、にっこりと笑ってあたしの顔を見た。
「……うん」
嬉しくて。
「…!」
「…?」
りんりんが笑ってくれたことが嬉しくて、あたしも思わず。
「まお…」
「?」
…思わず、笑ってしまっていた。

