秘密のMelo♪y⑤*NY編*


きゅっと唇を噛んで俯いたあたしを察知したのか、りんりんが妙に明るい声で言った。


「大丈夫よ! なんとか連れてきてもらうの。あの子達も、まおと会えたら元気出ると思うわ」


「琥珀達に会えるの?」


「ええ! 絶対」


「本当…?」


「うんっ。約束するわ」


そう言って、小指を立てて左手を差し出してくるりんりん。


「…?」


なんのことだか分からずに、思わず首を傾げた。


「約束よ約束。知らない?」


ぶんぶんっと首を左右に振る。

約束…が小指?


「ほら、まおも」


ひたすらきょとんとするあたしの右手を取り、小指を絡めるりんりん。


「ね!」


そして、にっこりと笑ってあたしの顔を見た。


「……うん」


嬉しくて。


「…!」


「…?」


りんりんが笑ってくれたことが嬉しくて、あたしも思わず。


「まお…」


「?」


…思わず、笑ってしまっていた。