―――……
『あなた…』
『真琴…?』
『あなた、真裕をお願いしますね』
『真琴……頼む。頼むから、楓くんを連れて行かないでくれ。真裕を私に託してくれたことは本当に感謝している。だが…彼を代わりに連れて行くなど…!』
『……ごめんなさい』
『真琴!』
――真琴……!!
「っ…真琴…!」
…!
「…っ…ハア…ハア…」
夢…か…。
……真琴…。
お前は本当に、楓くんを連れて行ってしまったのか…?
私が不甲斐ないからか。
真裕を…守りきれていないからか?
だから、彼を連れて行ってしまったのか…?
「くそっ…」
バンッと机に拳を叩き付け、数時間前の先生の言葉を思い出していた。
『お父様……実は…』
……くそっ。
『…! では……では、娘は…真裕は…!?』
……くそっ…!

