『ねえそういえばさ、パパはどうしたの?』


『え?』


ぱくぱくとまんごーを口に放り込むあたしに、ふと思い出したように問うハディ。

くわえたまんま、振り返った。


『やだ可愛い❤』


『うぐえっ』


め、めいりー……っ。

く、苦しいっす…。


『ここ最近見ないよね』


『ああ…そういえば。どうりで静かだと思った』


『シュン失礼Σ』


事実だよハディ…。


『どーせなんかくだらねーこと考えてんじゃないのかなー』


『マヒロってやっぱりパパに冷たいわよね…』


『そーお?』


こんなもんじゃない。普通さ。


お皿の上のまんごーを早くも食べきったあたしは、リジュにありがとうと伝えた。

しかしその声……リジュの耳に届いたかどうか。


…だってね?



「聞きたまえ、みんなッッ!!」



……とかなんとか言いながら勢いよく飛び込んできた、噂の的がいたもんだから…。



「うっさい父様」


「それどこじゃないんだよ、聞きなさい真裕っ」