「ほら…あたしって有名人じゃない? 可愛いし。美人だし」


「……」


気のせいか。

綺麗なのかもと思ったのは気のせいか。

ただのアホか。


「失礼ねΣ」


「じゃなきゃ自意識過剰…」


「うるさいわよっ。流しなさいよそこは。それか突っ込みなさいよ!」


「僕には無理だ」


「……もう…。そうじゃなくて、だからつまり、楓のことで色々…ねえ?」


「…ああ……」


なるほどね…。

我々三人が楓と仲がいいのは宝院周知の事実。

そっから色々来るわけか…。


「……で」


―ピーンポーン


「…ん?」


―ピンポピンポピンポピーンポーン


「……え?」


「……で、お前はそのマスコミやらなんやらすべて引き連れてきたわけだ?」


「……え"」


「そりゃあお疲れさん。ご苦労だったね」


「い……いやあっ❤」


「じゃ、自分で処理してきな?」


「ち、ちょっとぉ!」