りんりん達?

そういえばなんか父様が言ってたっけ。

先に待ってるとかなんとか。


…あれ。


「…どうやって入ったの…?」


「え? コレ」


「…Σ」


か、カードキー?

え…それで通れるわけ?

……。


「ねえ、バカなの根本的に。そんなもんあるならあの認証機要らないでしょ。どっちかにしろよ」


「ハッ…!?」


今気付いたような顔しないでくれる?

え、本当に馬鹿なの?


「…え……えほんっ。そ、それでわ中に入ろうかっ」


「ちょっと聞いてる? ねえったら」


ギシギシと音がしそうなほどぎこちない動きで前に進む父様を追いかけた。






「お……お嬢様…!」






「え…?」


「お嬢様!」


あ……。


「坂本さん…!」