秘密のMelo♪y⑤*NY編*


真裕のやつ、本当に敏感だな…。

私がああして考え込んでいたのにいち早く気が付いたんだろう。

気を利かせて、私にパシリを頼んだのだ。


「まったく…」


ダメだなーまだまだ。

気を遣わせてどうする。


あれがくつろげるのは…心底くつろげるのは、やはり楓くんのもとでだけなのか…?


そう思うとちょっとだけ妬けたけど、同時にやはり胸が痛んだ。


じゃあ、これから真裕はもう、心の底から落ち着ける場所がないということか?

あの溢れんばかりの笑顔も…もう見れないということか…。


「それもこれも…」


あの爆弾魔のせいだ。

真裕がすべてを奪われたのは、あの爆弾魔のせい。


…と思っていたのだが…、あの夢。

真裕が見るという、あの夢…。

あれは一体何なのだろうか。

どうにも嫌な予感がしてならない。



―ガコンッ



最近初めて自動販売機でジュースを買ったのだけど、あれの面白いことったらない。

落ちてきた缶を拾い上げ、来た道を戻る。



…さて。

もう真裕に心配をかけるわけにはいかないからな…。

いつも通りの私で行こう! うん!


…あれ。

いつもの私ってどんなだろ。