今で言うどっかの誰かさんみたいだけど、世の中にはそんな人って結構いるものなんだよきっと。
『ねえマヒロ、お話はどうだったの? 今日だったのよね』
『うん。さっきまで先生が…』
『そうなの。…大丈夫だった?』
『うん…なんとも』
ただちょっと夢のこと聞かれただけだもん。
ただの夢なのに……そんな風に大袈裟に気にしなくっていいんじゃないかとあたしは思う。
…だって。
そんなことしたからって……。
なにか分かったからって……。
あの人が、帰ってくるわけじゃないでしょ?
…それに、逆になにか……なにか怖いことが分かりそうな気がする。
いいことじゃない、なにか。
分からないけど……なんだかそんな気がする。
それが怖くって、本当は嫌なんだ。
『はいっ。とりあえず三つ剥けたわよ』
『あ…。ありがとう…ごめんね本当に』
『いいのよ仕方ないでしょ。あのパパができるわけないし、マヒロは怪我してるんだし』
『う、うん…』
怪我してなくても…できないんだけど。
…まあ、いいか。
特にあえてそんなことは言わず、ありがたくそれを頂くことにした。
本当に…あたし、色んな人に支えられてる。
こんな些細なことから始まって、心の支えにまでなってるし…。
みんながいなかったらあたし、今頃…。
『…本当に。…ありがとね』

