次の日もその2人は来た。
今日はわざとらしく
「先輩タオルのしまい方とか教えてくださぁい」
とわざと高い位置にあるものを頼んできた。
そして私が届かなければ
「えっ先輩届かないんですかぁやばくないですかぁ?」
とイヤミを言ってきた。
「藤村ぁ!水持ってきておいてー」
「あっは「はぁーい」と1年生が私の言葉をさえぎって
「先輩!み・ず!持ってこないんですか?水」
いい加減にしてと言いたいところだが
私は正式なマネージャー
2人はまだ仮でいるだけだから
「うん今行く」
とだけ残した。語尾が震えた。
涙をこらえ容器を持って部室を出た。
いちばん近い水道まで走った。
