大好き!

家を出て早々…。


『キャー!』

『大地くんだ!』


まただ。うるさい!


『あの隣の子誰だろ』


『えぇ。知らない。』

『彼女?』

女子の視線が私に移された。


わ、わたしっ?


と、大地が口を開いた。


『そう。俺の彼女。だから。』


「えっ、ちょっだっ大地?」


『行くぞ。』


と、大地に手を引かれてズカズカと歩いた。


「ちょっ、大地!なんであんな嘘ついたの?」


『だって女子達に言い聞かさないと聞かないでしょ。しかも俺と登校するとき大変だろ?』