私は迎えの車で屋敷まで案内された。


緑に包まれた白亜の宮殿のような屋敷。


門扉も凄かったけど…玄関の柱はギリシア神殿を思わせるような彫刻が刻まれていた。



「初めまして…私は当主の第一執事を務める中田です!!」


「鷹栖那岐紗と言います……」



「お父様の名前は鷹栖幸四郎様で間違いないですか?」


「はい…そうです」



「屋敷を去られた幸四郎さんのお嬢様ですか……」


父親のコトを考えると渇いた瞳に涙がまた潤みだす。


「鷹栖さんのコトは私たちもお悔やみ申しております」


中田さんは私を屋敷の中に案内。