「「・・・!!!?」」


「一体どういうつもりですか??父さん」



「・・・那岐紗ちゃんは天涯孤独の身…。可哀想だろ??お前と結婚すれば…家族も出来るし…幸せになれる!!」



「そうよ~。それはいい考えよ…あなたにしては冴えてる…」


「・・・」
私たちの激しい動揺を無視して、二人で話を突き進めて行く。



「氷柱の御曹司と言われるくらい…クールな息子だけど…。同じ名前だし…那岐紗ちゃん…仲良くしてあげて・・・」



「…はい・・・」


「中田…早速…朝いちばんに、役所に行って婚姻届を貰って来てくれ!!」




「承知いたしました…旦那様」



テレビ電話は私たちに反論を聞かず、終ってしまった。