「渚は那岐ちゃんと私をくっつけたいのか?」

「それは・・・嫌だ」

「なら、そんなコト言うなよ。
確かに私も那岐ちゃんが好きだ。
久しぶりに心の底から笑えたのは彼女のおかげだ・・・」

「敦・・・司!?」

「2年前に生まれた一番下の弟は双子だったんだ・もう一人は女の子・・・妹だった。
名前は和香(ノドカ)ずっと男ばかりだったから・・・母上はやっと女の子が生まれたと大喜び。父上だって…私も・・・家族全員が…和香の存在に癒された。でも、生後半年で、和香は突然死してしまった・・・」

そんなコト、ニュースで報道されていたのを思い出した。

「女としてではなく、妹として那岐ちゃんがスキなんだと思う」

「・・・」

「兄として妹の幸せを願いたい・・・」

「それならいいけど・・・」

俺は内心とっても安堵していた。
俺よりも敦司の方が上手だから・・・