「これで、電話から解放される・・・」

「達生なんて、適当にしか掛けてないじゃん」

「俺は那岐ちゃんのボディガードだったのに・・・伊集院先輩が強引に配置転換したんだ」

白石君は口を尖らせて、伊集院先輩を恨めしそうに見た。

「お前が那岐ちゃんに悪いコトするからだ・・・そうだ。今夜、氷室邸にお邪魔するから・・・渚のパソコンに入っているデータが必要なんだ。…渚には許可取ってある・・・いい?那岐ちゃん」

「いいですけど・・・」

「いいなぁ~俺も泊まりに行こうかな?」

「お前は俺と文化祭の準備だ!!達生」

「ええ~っ!?今夜は久しぶりに千愛ちゃんとデートなのに・・・つまないの・・・」

「千愛ちゃんって言う人が白石君の彼女ですか?」

「・・・千愛ちゃんはセフレだよ・・・」

「白石君って・・・やっぱりお近づきにはなりたくない男の子ですね・・・」

「何??伊集院先輩だって、諏訪部先輩だって・・・俺と同じだよ。口には出さないだけで・・・ゲスだよ」

「・・・一番、ゲスなお前には言われたくないな・・・」

「ひでぇ~諏訪部先輩」