私は伊集院先輩に言われた通り、4時間目に終了後、生徒会室を訊ねた。

扉をノックすると「どうぞ」と伊集院先輩の声。

「失礼します」
とドアを開けて入ると、伊集院先輩がサンドイッチを食べながら、黙々とノートパソコンで触っていた。

「那岐ちゃん?」

「はい」

その傍らでは、諏訪部先輩と白石君がスマホで電話を掛けていた。

「あの・・・皆さん、忙しいそうですが・・・私、ここに来て良かったんですか?」

「君に居てくれないと困る。君のお世話も渚から頼まれたから・・・」

「はぁ」

「まぁ、座って」

伊集院先輩が立ちあがり、私を応接ソファに座らせた。

「今日のランチは購買部のパンだけど。ゴメン・・・」

伊集院先輩は私にツナと卵のサンドイッチを渡した。

「飲み物は何がいい?コーヒー、ジュース、お茶」

「いえ・・・総理のご子息にそんなコトさせられません。自分で淹れます」

「敦司、ようやく・・・俺たちの仕事請け負ってくれる会社が見つかったぞ」

「そうか・・・圭吾、でかしたぞ」