次の休み時間は白石君が私を訊ねて来た。

「私に何か・・・」

彼と二人になるとまた、変なコトされそうだから・・・人が居る教室の前で話をした。

「伊集院先輩の命令で、お前のボディガードをするコトになった」

「えっ?」

「氷室先輩の妹って、胡散臭いからな・・・皆、お前のコト・・・疑ってんだよ」

「・・・」

「そう警戒するな。この間みたいなコトはしないから・・・」

白石君はブラウンの横髪を弄りながら私に呟いた。

「でも、氷室先輩も大変だな・・・」

「はい・・・」


当初は同い年で親近感持てたけど、あんなコトされてからは逆に警戒心が強くなった。
何もしないと言われても、なんだかぎこちない態度しか取れない。

「やっぱ・・・怖かった?」

「!?」

「マジで悪かったと思ってる。
氷室先輩があんなに怒るとは思わなかったし。本当にゴメン」

白石君は合掌して、真剣に頭を下げ、私のジャッジを待った。