「渚君・・・」

「那岐お前は温かいし、柔らかい・・・」

那岐は黙って、俺の腕の中でテレ臭そうにモゾモゾしていた。

鷹栖に捨てられ、人を信じられなくなり、冷たい人間になってしまった。

でも、那岐が来てから、俺は人が変わったようになった。

ーーーー俺は那岐を抱き締め、温かい感情の正体がわかってしまった。

俺は那岐を愛してる。


那岐を少しだけ離して、互いに目と目を合わせた。

「渚君・・・」

可愛い声で俺の名前を呼ぶ那岐。

「キスしていい?」
那岐は首を縦に振る。

俺はすぐさま彼女の唇にキスした。

マジでありえないこんなにも超特急で人を愛したのは・・・
いや俺って初恋はまだかもしれない。
俺は初めて人を好きになったんだ。だから、この温かい感情が何か分からなかったんだ。


俺は何度も彼女にキスを落とし、温もりを感じた。