「王様のせいじゃないです!私が決めたことですから」



何度も、何度も、王様に謝られた...

途中からは、私も泣きながら誤らないでくださいと繰り返した



「こんなにも、娘のようにかわいがってきたのに...
リリスは...何もしておらぬのに...なんて可愛そうな事を...!」



「今まで...っありがとう..ございました!



     ―――お父さん―――」



最後、一言お父さんといった
この一言で、さらに涙を流している王様



本当に、お父さんみたいに優しくて...大好きだった
ありがとう...おとうさん



扉の向こうから、すすり泣く声が微かに聞こえた



それは、王様の専属の執事さんだった



皆のほかに、泣いてくれる人が居たことが嬉しかった