破滅の女神


起こしちゃ悪いので、なるべく体が震えないように腕で体を抱きしめる
何も考えないように、目を硬く瞑る



ギュッ...

あれ...暖かい。これって抱きしめられている?
私の大好きな人の香りに包まれる



「リリス、すっごい震えてるじゃん。大丈夫?怖い夢でも見たの?」

これからの私の運命が怖いなんて言えず、夢を見たことにしておいた



「そっか...」


ただそれだけ言って、抱きしめる腕に力が込められた
そしてそのまま頭を撫でられた



自然と震えも止まり、肩の力が抜ける



「大丈夫だよ、俺が付いてるから...」



そう静かに囁きながら、撫でられる私の頭



暖かい温もり、優しい声、少し不器用だけど、安心させてくれる手...



ほんの少しの幸せを感じながら、私は眠りに付いた