破滅の女神


「失礼しまーす」



そっと扉から顔を出す
あ...いた



容姿もいいし、何より動きがこの中でも一番良いからすぐに見つけられる
声をかけようとして、中に入ろうと顔を出した



その時、中で訓練している人たちの手が止まった
ザワザワとざわめき出す


中には、ヒソヒソと鋭い目を向けて何かを話している人も居た



「何でここに居るんだよ、あいつ」

「何でも、部屋から出られる許可を王様からもらったとか...」

「また、いつ暴れるか分かんないんだから、出歩かないでほしいよな~」



嫌味で言っているのか、わざと私に聞こえる声で話す



私は足元に視線を移した