破滅の女神


「本当に…本当にそれでいいと思ってんの?そんな事したら、ルイスだって傷つくよ?」



それは私が一番先に考えたこと。
きっとこの事を話したら、絶対反対されるだろう


でも、仕方ないことだから…



「リリス、怖くないの?」



隣で泣きそうになっているミーヤを宥めながら、私に問いかける



「…大丈夫だよ。私がいなくなる事で、みんなが助かるんだもん!
それに、シーラがいた方がみんな幸せだろうから…」



なるべく平常心を装う
でも、本当は怖くてたまらない。

私は死ぬことがないから、永遠に真っ暗で何もない闇の中に居なければいけないんだから…押し潰されてしまいそうなほど怖い

でも、これは決めたこと…



また大切なものを傷つけてしまうくらいなら、私一人が犠牲になればいいんだから…