「それじゃあ、リリスが可愛そうじゃないか!」



俺はそのまま王室に向かった
なぜ、リリスの自由まで奪うのだ

そんなのあんまりだ!
せめて、身動きぐらいさせて上げたっていいだろう!



「失礼します。父上!!」



「なんだ、騒々しい。」



乱暴に扉を開けたことが気に入らなかったのか、眉をピクリと動かす



「何故リリスの自由まで奪ったんのですか?」



「…その話か。
仕方なかったのだ。こうするしか、国民を守る事が出来ない」



「しかしっ!」



「お前がリリスに恋焦がれているのは知っている。
だがお前達だけの都合で国を滅ぼす事など出来ない。

我だって、あの子を娘のように思っていたのに」