「私は、悪くないわ..っ」
未だに、自分の責任から逃れようとしているダリア
その様子に、ルイスの怒りが溢れた
「何が悪くないだ!!どう見てもお前の責任だろう!?
また何かリリスに吹き込みやがって!
二度とこの城に近づけないようにしてやる。
お前の城も、どうなるか覚えておけ!!」
今までにないほどに、怒りのこもった口調にダリアの方がビクッと震えた
涙がボロボロ零れている
ルイスの表情が、まるで鬼のようになっていた
あまりの怖さに、その場からそそくさと逃げるダリア
その背中を横目で見た後、またリリスの元に駆け寄る
リリスの周りを取り囲む陰が、濃くなってきた

