破滅の女神


「リリス、大丈夫か!?」



女性達を掻き分けて、私の元にルイス様が駆け寄ってくる



「立てるか?」



そっと手を差し伸べてくれた
その優しさに、胸の鼓動が早まる



「あっ、ありがとうございます」



差し伸べられた手を取り、立ち上がる



その様子を、妬ましげに周りの人たちは見ている
...やっぱり怖いな、この人たち



「すまない、俺が着いていながら...」
申し訳無さそうに誤るルイス様



「そっそんな!私が勝手に転んだだけですから!」