眩暈が襲ってきた 此処三日間、何も口にしていない... それにずっと泣きっぱなしだったし... そのせいかな――? でも、不思議とおなかも減ってないし... 「とにかく、行こう...」 鏡の角度を調節して、満月を移す ゆっくり鏡の中に入っていく ふわっと不思議な空気が頬を撫でた 「良かった、鏡には入れた...」 これなら多分、大丈夫... 皆、私のことが分かるよね? 不安になりながら、光の見えるほうに歩いていった