破滅の女神


「誰?お前...」



一番聞きたくない言葉が私の耳に聞こえてきた



嘘...だよね?冗談でしょう?



「あの、リン?私のこと分かるよね?」



「え?ゴメン。誰だっけ?
知ってる人だっけ?」



「嘘...冗談言わないでよ!」



「だって...ほんとにわかんないんだもん...」



困ったような表情をしてるリン...



教室の周りを見渡す
私の席には、別の人が座っていた