破滅の女神


「おぅ、目覚めたか?」



「うん...
あのさ、私の髪とか可笑しくない?」



やっぱり気になって、リンに聞いてみる



「ん?別に寝癖とかも付いてないけど?」



「いや、そうじゃなくて。
その...色とか」



「変ってないよ?」



「そっか、よかった」



やっぱり気のせいだったんだね...





――でも、これは気のせいじゃなかったんだ...――
これから起こることに、私はまだ気付かなかった...