風が吹いて、赤い髪が靡いた



雲の隙間から、明るい月の光が輝きだす



「あっ!満月だ!!」



鏡に満月が映ると同時に、私は鏡に突っ込んだ



スルリと体が中に入っていく



周りは前来た時と同じ、薄紫色で
小さな破片が沢山散らばっている



向こうの方からぼんやり光が見えてきた



その光に向かって、私は走った



パアアアアアアっ!!



視界が眩しくて、ぼやけてしまう