side麻莉菜

結局、私と芽依は百合の強い誘いで新聞部に入ることになった。
今日からもう部活があるらしく、今は百合と芽依と部室に向かっている。

「ところで、部長は百合なの?」
「はい!!麻莉菜と芽依が入ってくれてよかったです」
「私達の他に部員はいるのですか?」
「はい。あと1人です。あ、幼なじみの男子ですが…」
「その人も誰か連れて来るの?」
「はい。連れて来るようにきちんと言ってありますから。あ、ここです」

百合がドアを開けた。

「わあ…」
芽依が呟いた。
「…」
たしかに、部室としてはすごい豪華な部屋だった。
部室から、百合の家がどれだけ寄付をしているかがわかった。
…ま、私の家も負けてないわね

「ん〜、まだ来てませんか…あれほど時間厳守と言ったのに…」
「あはは」



ガチャ

「よぉ、百合〜」
「陽ちゃん!!、遅い!!」

「ごめんごめん!!」
「ちゃんと連れてきた?」
「あぁ!!入った入った!!」