side佑司


いつもの朝、俺は机にペタッと寝ていた。


ざわざわざわざわ…

…なんだか廊下が騒がしい
そこは気にしない

「佑司くん、今日も朝から寝てるのかい?」
「…」
「無視しない!!」
俺の安眠妨害するこいつは親友?の陽介だ。
「おい!!親友に?をつけるな!!」
「…陽介…お前ってエスパー?」

「ちげーよ!!」
「用はなんだよ」
「あぁ、そうだった。佑司、お前って帰宅部だったよな?」
「あぁ」
「じゃあさ、新聞部入らねぇ?」
「断る」
「ちょいちょい、頼むよ〜今日、百合に笑顔で頼まれたんだよ。めっちゃこえ〜よ…」
百合っていうのは陽介の幼なじみだ。

「たしかにこわいな」
「だろ〜?だから頼むよ〜!!」
「…それとこれとは違う」
「ええ〜…頼む!!ほんとに!!」
「…あぁもう、わかったよ!!たしかに百合はあーみえてこわいからな」
「よっしゃ!!決まり!!」
「あぁ」

「あと、もう1人…誰かいないかな…」
「百合が絶対2人連れてこいってさ」
「…そこまでは協力できないな」
「…わかってるよ。…あ、眞壁新聞に興味ない?」
「なんで?」
陽介が話しかけたのは、俺の隣の席の眞壁真一
「新聞部入ってくれねぇかなって」
「僕はもう他の部に入ってますよ?」
「それでもいい!!頼む入ってくれ!!」
「はぁ…そこまでいうなら…」
「ほんとか!?」
「はい」
「よっしゃー!!じゃ、活動は今日からな!!」
「は?」
「そういうことだから!!また放課後くるぜ!!」

「お、忘れてた!!俺のことは陽介でいいからな!!こいつは佑司」
こいつのところで俺をさす。
「じゃあ、僕は真一でいいですよ」
「おう!!真一、佑司じゃぁな!!」

陽介は自分の席へ戻っていった。

「…いつもああなんですか?」
「あぁ、そうだな…」