「2人とも、Ａクラスですけれど何か特技あるがのですか？」
「特技？」

私が尋ねると、
「あ、麻莉菜は知らなかったか」
「そうみたいですね」

「あのね、この学校は基本的にクラスはグレード別になるの」
「ですが、Ａクラスだけは違うんです」
「模試で1位とっちゃう子とか、特別、大企業の跡取りとか、芸能人とかがいるクラスなの。ちなみに百合は、東條家のお嬢様だから」
「芽依はスケートですよね？」
「ってことで麻莉菜は何かな？って」
「でも予想はついていますけど…」

…なるほど
「私は三國グループね」
「やっぱりね」
「やっぱりそうでしたか」
「ってことは、ＢＣＤは普通のクラスってことね」
「そう!!」
「ちなみにＡクラスには芸能人がいるんですよ」
「そうそう、松宮英玲奈っていう」
「倉科エレナという名前でテレビに出ていますよね」
「うん、でもアイドルって頭悪いイメージあるけど、英玲奈はすごい成績いいんだよね」
「Ａクラスで一番成績のいい山城由芽さんの次くらいですよね」
「山城由芽は成績でこの学校にいるようなものよ」
「山城由芽さんって何回も模試で一番とっているんですよね」


「…ちょっといいかしら？だいたいＡクラスのことはわかったわ。…2人ともありがとう」

「残念。もう少し話したかったのに」
「そうですね」
「じゃ、麻莉菜も百合も明日も一緒にお昼食べよ」
「はい!!そうですね!!」
「ええ」