「ということなんだ。」


柚歌は何も話さなかった

俺が話してるときもうなずくだけだったし
最後の方は顔を下に向けたままだ



「柚歌?」


「あぁ、ごめん

ちょっと考え事してて」


「大丈夫か?」


顔色は悪くないけど…




「うん、


ねぇ、桜矢?」


「なんだ?」


柚歌の表情がやっとはっきりした

何か決意したような…
そんな表情だ




「この事は私に任せてくれないかな?」


「え?」


どういうことだ?



「たぶん何とかなると思うから
私に任せてほしい」


それは、世界の歌姫の表情であるような…

でも、もっとでかいもんを背負ってるような…

今まで見た中で一番かっこいい…たくましい柚歌だった