「…」


「あと、少しで辞めなきゃかもしれない
歌手という仕事

でも、今の私を少しでも残しておきたい


少なからずそんな想いがあるんだ



桜矢たちがどう思うかは私には分からない

でも、同じように周りから注目されてるものとして

それから、ちょっと好きなことから離れなきゃいけないものとして


何かを残すのも悪くないんじゃないかって思ったんだ




あ、でも本当に
断りたかったら気にせず断ってくれていい


桜矢が思い残さなければ
私はなんでもいいんだ」