目覚めてからも暫く、
俺はベッドから起きれなかった。
ただボーっとして、あの日の事を考える。
誰かと会話をしようとしても、
どうしても後悔ばかりが口をつく。
ずっと、そんな感じだった。
……静かな部屋で、1日を過ごす。
せめてもの気晴らしにと、
両親はテレビをずっとつけていた。
それでふと耳についた言葉に、
画面を見てみれば、あの通販番組。
思わず呟いた俺の言葉に、
きっと胡散臭いとは思っただろうけど、
両親はあの枕を買ってくれたんだろう。
俺にはまだ、
電話を掛けるほどの体力が無かったから
そのおかげで、
俺はやり直すチャンスを得た。
感謝してもしきれない。
……なのに。
どうしてまた、同じようになるんだ。



