「うちら超ムカついてんだけど」
「ってか、どうしてくれんの?」
その場の雰囲気が変わりました。あきらかに立場が逆転しています。
「も、申し訳ございません。私の勘違いで…」
「はぁ?聞こえねーんだけど!」
すかさず女子高生様の声が響きます。
ここはとにかく謝って収めよう、そう思って、もう一度声を大きくして頭を下げました。
「申し訳ございません、私が勘違いをしておりました。どうか…」
「お前、それで謝ってんの?」
「謝りかた違うんじゃねー?」
女子高生様がニヤニヤして、私を睨んでいました。
「あ、あの…」
私はどうしたらいいか、頭をめぐらせていました。
「謝るったら、土下座だろ?ど・げ・ざ!」
茶髪の女子高生様のとんでもない言葉にハッとしました。
まさか、私が女子高生様の前で土下座する…想像してたことはありましたが、本当にそんなことになるなんて、考えられません。
「そ、そんな。それは…」
「お前、さっき無かったら何でもするって言わなかった?」
意地悪く、黒髪の女子高生様が追求してきました。
「別にいいけど、店にいるほかの店員も呼んではっきりさせねー?」
茶髪の女子高生様の言葉に、屈服するしかありませんでした。