二階の部屋にあった着替えに身を包んで、一階の食堂といか、元店舗だった場所に降りてくると、すでに彼が待っていた。

「よし、急あつらえだったが、丁度よかったか」

 彼は、私が着たクリーム色のチュニックと草色のケープを見て言った。

 チュニックから伸びた足には、焦げ茶のレギンスとソフトレザーのショートブーツを履いていた。

「このケープって、薬法師の・・・」

「この間までいた弟子見習いのやつだ。
後は今朝一番で服屋を叩き起こして買ってきた」

「あ、ありがと」

「さ、行くぞ。
付いて来い」

「えっと、いったい、どこへ?」

「ジーカイザーを潰しに行くのさ」

 彼はとても楽しそうに言いきった。