目があったとき、 木野元の目は、悲しそうな目をしていた。 入学式の朝、空を見つめていた あの目とは、大違いで。 希望に満ちあふれていたように思えたあの目は、 絶望でいっぱいになった目のように見えた。 何度思い出しても、 あの悲しい目が、 脳裏から消えない。