大好きだった目に、似ていたからだろうか。 あたしは、男の子を見た。 目、以外はどこも似てないのに。 なぜか彼と同じに見えてしまう。 「ねぇ、詩歌ちゃん。あの男の子の名前わかる?」 「え?あぁ、夏夜だよ。篠原夏夜。何、気になっちゃう感じ?」 「そんなんじゃないよー。」 「夏夜はモテるよー。あの美形だし。スポーツもできるし。まあ、あたしは身長的に無理だけどね。」 「へぇ〜。」